好きな髪型にスタイリングできるヘアアイロンはとても便利なアイテムですが、間違った使い方をすると髪にダメージを与えてしまうこともあります。
特に注意したいポイントが、温度設定。どれくらいの温度で使えば髪への負担が少ないのか、髪質にあった温度はどれくらいなのか気になるところです。
今回は、スタイリングや髪質ごとに、ヘアアイロンの適切な温度の目安をご紹介します。
1.ヘアアイロンの温度設定次第で髪が傷む!?
ヘアアイロンの温度設定は、高すぎても低すぎても髪へダメージを与えます。
髪は主にケラチンと呼ばれるタンパク質でできているため、熱を加えると髪内部のタンパク質が固まる「熱変性」という現象が起こります。
卵やお肉のように、タンパク質は一度固まったら元に戻りません。熱変性が始まると、髪の毛は硬くパサパサになってしまうので、アイロンはできるだけ低温でスタイリングする必要があるのです。
しかし、温度設定を低くしすぎると、熱変動は起こりにくくなりますが、思うようにスタイリングできず何度もヘアアイロンを髪にあてて傷んでしまう原因になります。
髪へのダメージを考え、適切な温度で手早くスタイリングすることが大切です。
2.スタイリング別!おすすめの温度
それではスタイリング別にヘアアイロンの適切な温度をご紹介していきます。
ご紹介する設定温度はひとつの目安なので、慣れないうちは低めの温度に設定して徐々に慣れていくようにしましょう。
ストレートヘアにおすすめの温度
個人差はありますが、ストレートヘアをつくる場合は160度に設定するのがおすすめです。
ストレートアイロンは滑らすようにサッと短時間だけあてる場合が多いので、比較的高温に設定してもダメージは抑えられるでしょう。
あまりストレートアイロンの使用に慣れていない場合は、もう少し低い温度に設定してアイロンをゆっくり滑らせ、しっかり髪が伸びるかどうか確認しながら温度を調節すると、髪へのダメージを軽減できます。
カールヘアにおすすめの温度
柔らかく女性らしい印象になるカールスタイルをヘアアイロンで作る場合は、140度を目安にしましょう。
カールスタイルを作る際は、アイロンを髪にあてて一定時間キープする必要があります。
髪へのダメージをできるだけ軽減させるため、ストレートヘアにするときよりも低めの温度に設定してください。
3~5秒程度アイロンを髪にあてて、キレイなカールが付くかどうかを参考に自分にあった温度を見つけましょう。
前髪のスタイリングにおすすめの温度
前髪をセットするときは、ヘアアイロンの温度を120~140度に設定することがおすすめです。
高温で前髪をスタイリングすると、やけどの可能性もあり危険です。
低めの温度にすればスタイリングが失敗しにくくなるため、髪の毛をスタイリングした後に時間をおいてアイロンの温度を下げるか、先に前髪をセットするようにしましょう。
3.髪質に合わせた温度もチェック
髪質によっても適切な温度は変わります。
自分にあった温度設定を探して、キレイな髪とスタイルをキープできるようにしましょう。
硬く太めの髪質
硬く太めの髪質であれば、やや高めの180度がおすすめです。
しっかりした髪質なので、低温でアイロンをするとなかなか思ったようにスタイリングできず、何度もアイロンをあてなおすことになります。
余計に髪にダメージを与えかねないため、高めに設定するといいでしょう。
また、湿気を含みやすい髪質や、ヘアカラーやパーマをしたことがないバージンヘアの方は、髪に含まれる水分量が多くクセが付きにくいといわれているため、硬く太めの髪質の方と同様に、高めの温度でヘアアイロンを使用することをおすすめします。
ただし、過剰なダメージを避けるため何度もヘアアイロンを髪にあてなおしたり、長時間一か所に熱を加え続けたりするのはNGです。
なるべく短時間でのスタイリングを心がけましょう。
柔らかく細めの髪質
髪が柔らかく細い方は、150度以下にヘアアイロンを設定してみてください。
低温でもクセが付きやすいので、高温に設定する必要はありません。
髪のダメージが気になる場合には130度くらいから始めて、クセが付きにくければ少しずつ温度を上げていきましょう。
細かく毛束をとってアイロンをあてると、髪へのダメージを軽減できます。
4.ヘアアイロンを使う前に!髪をダメージから守る一工夫
髪の傷みを抑えるために温度設定に注意することももちろん大切ですが、
もう一手間プラスするとよりダメージから守ることができます。
アイロン前にはスタイリングウォーターを
ヘアアイロンを髪にあてる前にスタイリングウォーターを付けるようにしましょう。
髪をダメージから保護し、セットしたスタイルをキープしてくれます。
中でも、髪を熱のダメージから守ってくれるヒートプロテクト機能があるスタイリングウォーターがおすすめです。
ただし、アイロン専用ではないアウトバストリートメントを使うと、キューティクルが柔らかくなり、かえって髪を傷めてしまう可能性があります。
どうしても使用したい場合はドライヤーでしっかりと乾かしてから、スタイリングウォーターを付けてヘアアイロンを使いましょう。
オイルやヘアミルクは厳禁
ヘアアイロン使用時は、オイルやヘアミルクなどの油分が多いトリートメントアイテムも避けた方がいいでしょう。
ヘアアイロンは、髪の水分を飛ばすことでクセを付けてスタイリングするため、オイルやヘアミルクによってできた油膜が原因でうまくセットできなくなってしまいます。
また、アイロン自体の故障や機能低下につながる恐れもあり、注意が必要です。
オイルやヘアミルクを使用する場合は、スタイリングの仕上げとして付けるようにしましょう。
5.まとめ
髪の毛は主にタンパク質でできており、熱を加えるとタンパク質が固まる「熱変性」という現象が起こって髪が傷んでしまいます。
髪へのダメージを抑制するためにも、サッと熱を通すストレートアイロン使用時は比較的高温の160度、カールヘアや前髪のスタイリング時には140度など、スタイル別に温度を調節することがおすすめです。ただし、髪質が硬く太い方はクセが付きにくいため、180度に設定して短時間でスタイリングしたほうが良いと言われています。反対に細く柔らかい髪質の方は低温がいいでしょう。
今回の記事を参考に自分にあった温度設定を探してみてください。
熱による髪へのダメージを防ぐためにも、ヘアアイロンを使う前にスタイリングウォーターを使用して、よりキレイなスタイルがつくれるように工夫するのもポイントです。テスコム ヘアアイロン商品一覧はこちら