自宅でローストビーフやヨーグルトを作ろうとしたとき、肉が硬くなってしまった、発酵がうまくいかなかったという経験はないでしょうか。
そんな時に重宝するのが「低温調理器」です。
低温調理器を活用すれば、スイッチひとつで簡単に、まるでレストランで食べるような柔らかいお肉料理を自宅で作ることができます。
この記事では、低温調理器の基礎知識や使い方、おすすめのレシピを紹介していきます。
1.低温調理器とはどんなもの?押さえておくべき基礎知識
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低温調理器とは、主に湯せんを低い温度に保ち食材をじっくりと加熱できる調理家電のことをいい、50~70℃程度にキープする商品が多く、鍋にセットし、加熱温度と時間を設定するだけで簡単に使用できます。
低温調理器を使って肉料理を作ると、肉が硬くなる理由のひとつである「アクチン」というタンパク質の凝固や肉汁の流出が抑えられるので、とても柔らかくジューシーな口当たりを楽しめます。
食材の旨味や栄養素を閉じ込めて調理ができる、スイッチ1つで簡単に作れるなど色々なメリットがありますが、比較的低い温度で調理するため食中毒の危険性も0ではありません。調理前に手や器具をしっかり洗うなど、基本的な使い方を守ることが大切です。
2.低温調理器でできる料理や食材の種類
低温調理器を使えば肉料理はもちろん、発酵食品なども作ることができます。
低温調理器と相性のよい食材について紹介しましょう。
肉や魚にじっくり火を通す料理が定番
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低温調理器の特性が活かせる料理といえば、肉や魚料理です。
肉や魚は高温で調理すると硬くなりやすいですが、低温でじっくり加熱することで、旨味やジューシーさを保持できます。
たとえば、ローストビーフやステーキ、チャーシュー、角煮などは低温調理器お得意のメニューです。
様々な発酵食品も作れる
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低温調理器というと棒状の器具を鍋にセットして使うタイプなどがありますが、低温調理機能がついたコンベクションオーブンもあります。
コンベクションオーブンなら35℃程度の低温にも設定できるので、自家製ヨーグルトやパン生地、甘酒などの発酵食品も作れます。
低温+ドライ機能があれば乾燥食材もできる
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コンベクションオーブンの低温機能とドライ機能を使えば、自家製ドライフルーツやビーフジャーキーなどの乾燥食材も作れます。
作り方はとても簡単で、食材を切って並べて加熱するだけ。
ドライフードを作るのが初めての人でも失敗することがないでしょう。料理の幅も広がりますね。
3.低温調理器でできるおすすめレシピをご紹介
低温調理器で作れるレシピを3つ紹介します。
どれも簡単にできるのでぜひ試してみてください。
※ここではテスコムの低温コンベクションオーブンを使った作り方をご紹介します。
Recipe
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ジューシーかつしっとりした味わいのローストビーフのレシピをご紹介します。
【材料(4人分)】
●ローストビーフ- 牛もも肉(厚さ5cm程度のブロック肉)・・・300g
- 塩・・・小さじ1/2
- 黒こしょう・・・小さじ1/2
- おろしにんにく・・・小さじ1/2
- サラダ油・・・大さじ1
- 赤ワイン・・・50ml
- しょうゆ・・・大さじ1と1/2
- はちみつ・・・大さじ1
- 酢・・・大さじ1/2
- リーフレタス・・・お好みの量
【作り方】
- 室温に戻した牛もも肉に塩、黒こしょう、おろしにんにくをすり込み、下味をつける。
- フライパンにサラダ油をひき、両面に焦げ目をつける。
- 牛もも肉をアルミ箔で包んで天板にのせ、低温(ファンあり)70で2.5時間加熱する。
- 加熱中にソースの材料をフライパンで中火で熱しながら混ぜ合わせる。
- 焼き上がった牛もも肉を薄くスライスする。トッピングでリーフレタスをそえ、ソースをかければ完成。
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おつまみやサラダにぴったりのサラダチキンの作り方を紹介します。
【材料】
- 鶏むね肉・・・300g
- カレー粉・・・大さじ1
- 水・・・200g
- 砂糖・・・大さじ1
- 塩・・・小さじ1/2
- 重曹・・・小さじ1/2
【作り方】
- 鶏むね肉は観音開きに切り、3~6を混ぜ合わせたものに1時間漬け込む。
- ジップロック®フリーザーバックに鶏むね肉を入れ、カレー粉をまぶし揉み込む。
- ジップロック®フリーザーバックの空気を抜いた状態でファスナーを締め、低温調理器で低温70で2時間加熱する。
- 加熱し終わったら鶏むね肉を薄くスライスして皿に並べれば完成。
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温度調整が難しい温泉卵も、低温コンベクションオーブンなら失敗なく作れます。
【材料】
- 卵(Mサイズ)・・・1個
【作り方】
- 室温に戻した卵を殻のまま低温調理器に入れる。
- 低温80で40分ほど加熱する。
- 5分程経ち、触れるようになったら取り出して完成。
4.低温調理にぴったりなおすすめ家電
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低温調理できる家電はいくつか種類がありますが、テスコムの「低温コンベクションオーブン TSF61A」は、温度調整が35~230℃と低温から高温までできるので、幅広い料理で活躍するでしょう。
オーブン型をしており、トースターやオーブン、ノンフライヤーなどの加熱調理機能とフードドライヤー、発酵食品メーカー、低温調理器の機能を備えた、1台6役の多機能オーブンです。
ローストビーフなどの低温調理向きのメニューはもちろん、パン生地やヨーグルトなどの発酵食品、ドライ機能と合わせればビーフジャーキーやドライフルーツも作ることができます。
ジップロック®フリーザーバックごと庫内に入れることができ、下味をつけて加熱をさせたいときにも便利です。
また、12時間のロングタイマーつきなので、長時間加熱を要する料理であっても、外出中や寝ている間にできあがります。 「低温コンベクションオーブン TSF61A」
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5.まとめ
50~70℃で食材を料理できる低温調理器を使用すれば、
まるでレストランのようにジューシーな肉、魚料理や、作るのが大変なヨーグルトなどの発酵食品を自宅で簡単に作ることができます。
とくに、多機能なコンベンションオーブンを使用すれば低温調理機能+ファン機能でドライフードまで作れるので、料理の幅が広がること間違いなしです。
ぜひ低温調理器で気軽に低温調理を楽しんでみませんか?