調理家電のオーブンとグリルはどう違うの?オーブンとグリルを選ぶならどちらが良い?
とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
今回は、イタリアンレストラン ダ・ホーリー シェフ・料理研究家 岩堀 俊彦氏監修のもと、オーブンとグリルの違いや使い分け方、それぞれに適した料理などについて解説します。
オーブンとグリルの違いは?
まずはオーブンとグリルの違いについて解説します。
オーブンとは?
オーブンは庫内のヒーターで温度設定をしながら庫内の温度を上げて、食品を加熱して、焼いたり乾燥させたりできる調理家電です。
グリルとは?
グリルとはオーブン同様に庫内にヒーターがついていますが、そのヒーターで、上下からまたは上から食材の表面を炙るように焼き上げる調理家電です。
オーブンとグリルの違いは加熱方法にある
オーブンとグリルは非常に似た調理家電ですが、加熱方法に違いがあります。
- ・オーブン:庫内全体の温度を上げて食材を熱で包み込み、時間をかけて加熱する
- ・グリル:ヒーターで上下から炙るように食材を加熱して、表面に焼き目を付ける
このような違いを踏まえると、庫内の温度を上げて食材をじっくりと加熱するのに適しているのがオーブン、表面にしっかりと焼き目を入れて、香ばしく仕上げたいときに適しているのがグリルといえるでしょう。
オーブンとグリルは使い分けるべき?利用の注意点
オーブンとグリルはどのように使い分けるべきなのでしょうか?
それぞれの使い分け方と利用の注意点について解説します。
中までじっくり火を通す料理の場合
グラタンや煮込み料理、厚みのある肉料理など、食材を焦がさずにしっかり中まで火を通す料理には、庫内の温度を上げながらじっくりと焼き上げられるオーブンが向いています。
オーブンでじっくり火を通してから、グリルで表面を炙るという方法もあります。
表面をカリっと香ばしく焼き上げる場合
食材が薄めで、中にじっくりと火を通すというよりは、表面にしっかりと焼き目を付けたい料理にはグリルが向いています。
オーブンで時間をかけて火を通すと、食材内部の水分が抜けてしまう可能性があるため、焼き野菜・焼き魚などはグリルが適しているといえるでしょう。
オーブンやグリルにお皿を入れる場合は注意して
ピザやグラタン、煮込み料理、肉料理をオーブンやグリルで作る場合、食材をお皿に載せて庫内に入れることもあるでしょう。
その際に注意したいのが、オーブンやグリルに対応する耐熱皿であること。
耐熱皿でなければ、お皿が割れてしまったり溶けてしまったりする可能性もあります。
お皿での調理を想定している場合は必ず耐熱皿を準備しましょう。
オーブンとグリル、それぞれに適した料理は?
オーブンとグリル、それぞれに適した料理としてはどのようなものがあるのでしょうか?
オーブン・グリルそれぞれに適した料理を解説します。
オーブンに適した料理
以下のような料理がオーブンでの調理に適しています。
- ・ローストチキン
- ・ローストビーフ
- ・ミートローフ
- ・タンドリーチキン
- ・グラタン
- ・煮込みハンバーグ
- ・牛すね肉の赤ワイン煮込み
- ・豚バラブロックのオーブン焼き
食材を焦がさずにじっくりと火を通せるのがオーブンの特徴です。
そのため、厚みのある肉やハンバーグを焼き上げたり、煮込み料理を美味しく調理したりするのに適しています。
グリルに適した料理
以下のような料理がグリルでの調理に適しています。
- ・焼きナス
- ・サンマの塩焼き
- ・焼きシイタケ
- ・野菜のグリル
- ・ピザ
- ・魚や肉の香草パン粉焼き
高温で表面に焼き目を付けながら、サッと焼き上げられるのがグリルの特徴です。
野菜や魚を香ばしくジューシーに焼き上げる場合はグリルがよいでしょう。
また、ピザのように表面にしっかりと火を入れたい料理にも適しています。
また、オーブンに適した料理の仕上げとして表面に焦げ目をつけたいときにも利用できます。
オーブンとグリルどちらを選ぶべき?
オーブンとグリルはそれぞれ得意分野が異なるため、どちらを選ぶべきかは、どのような料理を作りたいかによって異なります。
食材の中でもじっくり火を入れたい場合はオーブンを、表面を炙るように火を入れたい場合はグリルを選びましょう。
また、最近では、オーブン機能とグリル機能どちらも搭載された調理家電がたくさん登場しています。
どちらの用途にも対応できるので、オーブン機能とグリル機能を兼ね備えたタイプも選択肢に入れてみましょう。
上火グリル機能を搭載!低温コンベクションオーブンTSF61Aでオーブンとグリルを兼用!
テスコムの低温コンベクションオーブンTSF61Aは、オーブン機能とグリル機能を兼ね備えた便利な調理家電です。
オーブン・グリル以外にも全部で6つの機能を搭載しています。
搭載している機能は以下です。
- ・低温調理
- ・フードドライ
- ・トースター機能
- ・オーブン機能調理
- ・ノンフライ調理
- ・発酵調理
- ・上火グリルモード
幅広い機能でじっくり時間をかけて火を入れることも、表面を香ばしく焼き上げることも、これ1台で対応します。
また、最長12時間のロングタイマー機能も搭載しており、低温調理やフードドライでプロ顔負けの料理を作ることも可能。
ヨーグルトやパンなどの発酵食品を作るのにも適しており、低温コンベクションオーブンがあれば料理の幅が広がることは間違いありません。
コンパクトサイズながら「4枚のトーストを焼ける広々とした庫内」「取り出してお手入れができるパンくずトレイ」「ミトンをつけたままでも開け閉め楽々なハンドル」など、省スペースや使いやすさも考慮されています。
オーブン・グリル機能を搭載した調理家電をお探しの方は、ぜひ検討してみてください。
「低温コンベクションオーブン TSF61A」商品ページはこちら
まとめ
オーブンとグリルは加熱方式が違い、それぞれに適した料理が異なります。
じっくりと火を入れる場合はオーブン、表面にしっかり焼き目を付けたい場合はグリルが良いですが、最近ではどちらの機能も搭載した便利な調理家電が登場しています。
オーブンとグリルどちらを選ぼうとお悩みの方は、それぞれ別に考えるのではなく、オーブン機能とグリル機能をどちらも搭載された調理家電を選択肢に入れてみてください。
料理人の道へ入った後イタリアへ渡り、トスカーナ、エミリア・ロマーニャ州などの複数のミシュラン星付き店で2年間修行。
帰国後、都内や横浜のレストランで8年間研鑽を積んだ後、再び渡伊。
カルボナーラ世界一の称号を得た名店「Rosciol」【ロショーリ】にて日本人で初の正社員として勤務。
毎日100食以上のカルボナーラをつくり続ける。
2018年帰国。翌2019年「横浜 反町ダ・ホーリー」をオープン。