女性なら誰しも一度は気になったことがある顔の産毛。
口まわりなど特に目立ちやすい部分だけ処理をしているという方も多いのではないでしょうか。
顔のシェービングはただ産毛を取り除くだけでなく、美肌に導く嬉しい効果があるのです。
顔全体の産毛のシェービングをマスターして、明るく透明感のある肌を手に入れましょう♡
今回は六本木にある赤須医院の赤須玲子さんに、顔の産毛を剃るメリットや正しい産毛処理の仕方について、教えていただきました。
産毛を剃るだけじゃない!? 顔のシェービングをするメリット
顔の産毛をシェービングすることで得られるメリットは大きく3つあります。
①ニキビができにくくなる
大人ニキビが起こる原因の一つに、毛穴に皮脂が詰まることによる雑菌の繁殖があります。
日中のテカリが気になる…といった油分が多い肌質の方は、特にニキビができやすいです。
顔の産毛をシェービングすると余分な皮脂も取り除くことができるため、ニキビができにくくなります。
同時に皮脂をエサにしている顔ダニも除去できるので、オイリー肌の方は特に定期的に顔のシェービングをすることをおすすめします。
②くすみが改善され、明るく透明感のある肌を手に入れられる
顔の産毛も体の毛と同じようにメラニンと呼ばれる色素を含んでいるため、産毛があることで肌が黒ずんで見えてしまいます。
シェービングで産毛を取り除きワントーン明るい肌を手に入れましょう。
また、肌のくすみのもととなる古い角質も、産毛をシェービングする時に除去できるため、化粧水の浸透が良くなり、肌の透明感がアップするでしょう。
③メイクのノリが良くなり、崩れにくくなる
顔の産毛はファンデーションが直接肌にのるのを邪魔してしまいます。
さらに化粧をしてから時間が経つと、汗が毛の部分に集まってかたまりになり、メイクのムラを引き起こします。
定期的に顔のシェービングをして、ファンデーションがしっかり馴染むなめらかな肌を保ちましょう。
また産毛と一緒に毛穴に詰まった皮脂も取り除くことができるため、広がってしまった毛穴がだんだんと小さくなっていきます。
シェービングを続けることで、メイクのノリがさらにアップするでしょう。
カミソリとフェイスシェーバー。どっちが使いやすいの?選び方は?
顔の産毛のセルフケアにはカミソリやフェイスシェーバーを使うことが多いです。
それぞれの特徴を知って、自分に合った方を選びましょう。
「カミソリ」は手軽に産毛のケアをしたいという方におすすめ
市販のカミソリを使うと、手軽に顔の産毛をケアできます。
ドラッグストアなどで様々なタイプが売られていますが、顔のシェービングをする時は女性用の一枚刃のものを選ぶようにしましょう。
また、顔はカーブが多いため、刃が短くて小回りの利くタイプがおすすめです。
カミソリで産毛のセルフケアをする場合、フェイスシェーバーよりも剃りすぎによる肌の炎症や切り傷が起きやすいので注意が必要です。
新品のカミソリで切れ味が良すぎる場合は、体の産毛処理で試してみてから使うとよいでしょう。
肌に優しい「フェイスシェーバー」はセルフケア初心者にもぴったり
フェイスシェーバーは肌に優しく、なめらかな仕上がりにすることができます。
またカミソリに比べて、傷を作りにくく安全性が高いのも特徴です。
選び方はカミソリと同じく、刃が短く小回りが利くものがよいでしょう。
フェイスシェーバーには、L字のタイプとポータブルのタイプがあります。
L字のタイプは図のように、毛の根元から剃ることができるので細かな産毛も剃りやすいといった特徴があります。
ポータブル刃は、刃が直接肌に触れないようになっているので、肌が敏感な方はこちらのタイプを使うのがよいでしょう。
剃り残しができる場合、あるいは眉まわりなどの細かい部分を電動で剃るのに抵抗がある場合は、部分的にカミソリで剃るといった使い方をしてもよいかもしれません。
カミソリはもちろんフェイスシェーバーを使う場合は、剃りすぎには注意しましょう。
顔の産毛を処理する時に気をつけたいポイントとは?
◎ぬるま湯で洗顔をしてからシェービングをする
ぬるま湯で洗顔をし、産毛に水分を含ませて剃りやすい状態にします。
また洗顔をすることで雑菌の侵入を防ぐことができます。
さらに一度冷水で肌を引き締めてから行うと、毛が立って剃りやすいでしょう。
フェイスシェーバーを使う際は、顔の表面をよく乾かしてから処理を始めましょう。
◎産毛の向きに逆らってケアしていくのがコツ
フェイスシェーバーを使う場合は産毛の向きに逆らうようにして、カミソリを使う場合は産毛の向きに逆らわないようにシェービングをしていきます。
毛の生える方向は人によって異なるため、自分の毛並みをよく観察してからシェービングを行いましょう。
また肌の炎症を引き起こすため、特にカミソリを使う場合は何回も肌の上を往復させないようにしましょう。
◎週に1回、夜に産毛ケアを行うのがおすすめ
朝なら洗顔後、夜なら入浴後が剃りやすいでしょう。
しっかり剃るとメイクをした時や紫外線に当たった時に肌がピリピリすることがあるので、できれば夜がおすすめです。
基本的には週に1回程度行い、口まわりなど目立ちやすい部分のみ回数を増やしてもよいでしょう。
【額・ほお・口まわり・フェイスライン】肌に優しい産毛処理の方法
今回は、フェイスシェーバーを使った産毛のシェービング方法をご紹介します。
フェイスシェーバーは、刃を肌に沿わせるように、ねかせて、優しく肌に当てるようにしましょう。
【額】部分によって剃り方を変えることできれいな山形に
↑ ① カミソリの刃を下に向け、髪の生え際より少し下に刃を当てて剃ります。
↑ ② ①と眉の間を外側に向かって剃ります。
↑ ③ 眉の近くは誤って眉を剃り落とさないよう上向きに剃りましょう。
【ほお】毛の流れに逆らって「内側から外側」が基本
↑ ほおは内側から外側に向かって剃りましょう。反対側も同様に。
【口まわり】剃り残しが起きやすいのでチェックを念入りに
↑ ① 鼻と上唇の間を下に向かって剃ります。鼻の下を伸ばして剃った方が、怪我の防止にもなり、仕上がりもきれいになります。また口角のわきも忘れずに剃りましょう。頰を膨らませて肌をピンとさせて剃るのがコツ。
↑ ② 下唇の下は下から上に向かって剃りましょう。産毛が意外と多い部分なので、剃り残しに注意しましょう。
↑ ③ あごは上から下に向かって剃ります。
【フェイスライン】顔の輪郭に沿わせて優しく剃るのがコツ
フェイスラインは下から上に、内側から外側に向かって動かし、耳の下まで剃っていきます。
フェイスラインの産毛は顔の輪郭を暗く見せてしまうので、しっかりケアしてくださいね。
正しい産毛のシェービングをマスターして、透明感があるツヤ肌を手に入れて。
顔の産毛は顔を暗く見せてしまうだけでなく、メイクのノリが悪くなったり、ムラの原因になったりします。
口まわりだけでなく、ほおや額などもしっかり産毛のケアをして、なめらかな肌を保ちましょう。
さらにシェービングによって余分な角質や油分も取り除くことで、明るくて透明感のある肌を手に入れられますよ!
今まで顔の産毛を処理したことがなくて不安…という方は、肌に優しいフェイスシェーバーを使いましょう。セルフケアにぜひチャレンジしてみてくださいね。
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◎今回ご協力いただいた先生
赤須医院院長 赤須玲子
東海大学卒、山梨大学皮膚科に入局後、助手を経てカナダのトロント大学病理学教室に2年間研究員として勤務。帰国後、山梨大学非常勤講師を兼務し、98年六本木に女性専門の美容皮膚科医院を開業。確かな臨床経験と美容に精通したきめ細やかな診察が定評。著書に「顔そりスキンケア」「2週間でつるつる美肌になる本」マキノ出版がある。医学博士、日本皮膚科学会専門医、アメリカ皮膚病理認定医、美容皮膚科学会会員。http://www.akasu.or.jp/※この記事は当社オウンドメディア「女性キレイ研究所」に2019/3/1に掲載された記事を2024/6/12加筆修正し、再掲載したものです。